ステム一体型カーボンエアロハンドル「Vision Metron 5D ACR」をメリダのReacto4000に取り付けたのでその工程をレビューします。
実走レビューはこちらから!
Vision Metron 5D ACR
Vision Metron 5D ACR
イタリアのコンポメーカーであるFSA(FullSpeedAhead)が展開するブランドVisionのステム一体型カーボンエアロハンドル「Vision Metron 5D ACR」
プロロードレースでも採用されているハンドルを愛車Reacto4000に取り付けてみました!
なぜ5D ACRを選んだのか
数多くあるステム一体型のハンドルの中から「5D ACR」を選んだ理由としては
- プロチーム(Bahrain Victorious)に合わせたかったから
- Racto4000がACRシステムを搭載しているから
- 見た目が好みだった
3つ目の見た目は置いておいて。上二つが選んだ理由です。
まずは日本の新城幸也選手が所属しているチームBahrain Victoriousが、自分の愛車と同じMERIDAのReactoにこのハンドルを採用していたから。
もう一つはVisionのACRシステムです。ACRはすべてのケーブル(ブレーキ・シフト)をフレーム内部及び、フレームから直接ハンドル内にルーティングさせる機能。言い換えればフル内装を可能にするシステムです。
私のReacto4000(2021)もACRに対応しており導入のハードルが低い事、軽量化も果たせることから交換を決めました。
標準装備でコラムスペーサーはARC対応の物が装着されており、実はステムの途中まではフル内装となっています。
いざ開封!
今回はWiigleで購入しました。年末のセール価格で51,000円くらいでした。
Amazonや楽天、Y'sロードの店頭でもよく見かけるので入手性は悪くは無いですね。安く買うならWiigleのセールを狙うのがおススメ。
サイコンのマウントが付属しています(GARMINとWahooに対応)。
右の写真はコラムスペーサー。通常の丸い輪っかではなくケーブルを通す専用の穴が設けられています。
ACRに対応していないバイクでもハンドル内部だけケーブル内装が出来るように、穴が設けられています。
ハンドルを取り外す
FSA NS SMR ステム
話はそれますが、これがFSA NS SMRというステム。完全内装は出来ないorやりたくないけど見た目をスマートに見せたい、という方には持って来いのステムでは?
ステム本体とケーブルを隠す樹脂製のカバーで構成されています。
重さの比較
Reacto4000(2021)に装着さていたハンドルはメリダ純正の「MERIDA Expert CW」というアルミハンドルでした。重量は約318gm
一方ステムは約224gm
ステムとハンドル合わせて543gmです。
今回取り付けるMetron 5D ACRはなんと370gm!!
ハンドルの交換だけで140gmの軽量化に成功です。そりゃ全部カーボンだもんね
ACRシステムのコラムスペーサー
こちらがACRの分割式コラムスペーサー。
真ん中がコラムを通す穴でその上がアウターケーブルを通すスペース。分割式の為ケーブルをルーティングした後に追加することも、減らすことも出来ます。画期的
付属品としてはスペーサーが計3個入っています。厚みが1cm×2個と0.5cm×1個です。
Reacto4000のフロントフォーク
こちらがReacto4000のカーボンフロントフォーク。ニョロっと出ているのがフロントブレーキ用のホースです。
Metron 5D ACRを取り付ける
※ブレーキホースのSTIレバーへの取り付けについては長くなるので割愛しますm(__)m
その内記事にします・・・
取り付ける際にあると良いモノ・便利なモノ
先ほどから写真に写っているグローブはMucOffの作業手袋になります。結構手が汚れるのであると良いです。それに加えグリス類、ネジ止め箇所が多くあるので通常用&カーボン素材用のグリスはあると良いでしょう。最後に汚れをサッと拭き取るためのペーパータオルです。
その内MucOffのメンテナンスツールもレビューしたいですね。
下部ベアリングにグリスを塗る
ダストカバーとコラムスペーサーを付けてケーブルを通す
ケーブルの状態が上下の写真で異なるのは気にしないで下さい。。。
コラムスペーサーを付けた状態が伝わればOKです。
ハンドルにケーブルを通す
ケーブル内装型のハンドルで一番の難関はこの作業。ハンドルの中でアウターケーブルがつっかえてもう大変です。ただ、一応のやり方はあるので下記の通り。
手順としては①シフターケーブルを左右に通す。②通したシフターケーブルをガイドに左右のアウターケーブルを通す。③アウターケーブルが通たことでハンドル内に道が出来る。④最後にブレーキホースを左右に通す。
この様なやり方で1時間ほど頑張る必要があります(汗)上手くいかない場合は、先にブレーキホースを何とか通して、①→②の順でシフターケーブルを通してみて下さい。
ハンドルの固定
最後の最後でつまづいた
”つまづいた”と言うよりかは「完成形が説明書通りにはならないバイクもある」という事が分かった。
最後にこの銀色のパーツをコラムの支柱に挿し込むのですが、写真のとおりケーブル一本通せそうな切れ込みがある。
でもって、ハンドル前方にはケーブルが通せそうな穴が開いている。画像の様に4本あるケーブルの内、一本はコラム中央から出してハンドルに通すのが正解か?
やはりそうだ。⑥のパーツに作られた空間にブレーキホースを通してハンドル方向に持って行くのがお作法みたいです。
ただ、Racto4000のフロントフォークの構造はと言うと
ブレーキホースが外に出る作りの為、どう頑張ってもコラム内を通して先ほどの銀のパーツを通じるルートはできないのだ。だから「完成形が説明書通りにはならないバイクもある」と言う事。
4本とも同じルートを通っているが、幸いにもハンドルの固定やハンドリング、ブレーキ・シフト操作に影響は全くないので良かった。
最後にトップカバーをネジで固定して完成です!
取り付け完了
いや~~~~カッコいい!!
レーシングカーのウイングの様な、戦闘機の主翼の様な、エアロエアロな形状がたまりません!!!
さいごに
ハンドル交換には合計4時間ほどかかりました・・・ショップに頼んでも良かったんだけど、自分で交換できた達成感は嬉しいモノです。
今回は取り付け編という事で次回は1000kmインプレッションをしようかと思います。走り心地、メンテ、サイコンやライトの取り付け問題等まとめてみます。