ステム一体型カーボンエアロハンドル「Vision Metron 5D ACR」を取り付けて1000km走った感想レビューします。
Vision Metron 5D ACR
少し前に、Vision Metron 5D ACRをReacto4000に取り付けた記事を書きました。今回は実走した感想とサイコンやライト等の装備関連をレビューします。
1000km走ってみて
ファーストタッチ
まずはフィーリングについて。
一言で表現するのであれば"軽くなった"です。実際に純正のアルミハンドルと比べて140gm軽量化された事で、コーナーでのハンドリングが楽になりました。
手・肩の疲労軽減
カーボンハンドルに交換する一番のメリットは”振動吸収による手・肩の疲労軽減”です。アルミハンドルで100km走るのとカーボンハンドルで同じ距離を走るのではライド後半からの疲労感が大きく違ってきます。
自分の場合、90kmを超えてくる辺りで手首と肩(首と肩の付け根ら辺)がジーンと痛くなってきます。Metron 5D ACRに変えてからは、路面からの突き上げが穏やかになり疲労感はかなりマイルドに。ラスト2~30kmを集中して、最後まで楽しく走れる様になりました。
ダウンヒル
ダウンヒル、こちらは自分が登りが大嫌いで山を登る機会が少ないので大した事は言えないですが、軽量化とステム一体型の恩恵か、安定感が増した様に思えます。
最初のフィーリングでも記した通り、フロントが軽くなり余計な力を使わなく(入れなく)なったので、自然とリラックスした姿勢で峠を下れたのかと。
ダンシング
カーボンハンドルでよく言われることはカーボンが故のしなり具合。
Metron 5D ACRは比較的”硬い”部類に入るそうで、思い切りダンシングしてハンドルに体重をかけても「ぐにゃっ」としなる事は無く、力が逃げずに伝わっている感じです。
以前レビューした、神コスパカーボンハンドルPrimaveraは結構しなります。
エアロ効果
理論上、数値上は空気抵抗が減りエアロ効果が得られていると思うのですが、体感は出来ません(笑) 強いて言えば若干巡航速度が速くなった、と言うよりかは高速域を維持しやすくなった。のかなぁ、、何となくですが。
拡張性に難あり
サイコンしか付けられない
付属しているサイコンマウントでは文字通りサイコンしか付ける事が出来ません。
(ちなみにマウント単体の販売もあります)
ここでライトをどう取り付けるか問題が発生します。
幸いにもこのマウントがかなり丈夫に作られており、かつネジを通せる穴が9つあるので、自作でアダプタを付けて工夫すれば何とかなります。
ハンドル周りのアダプターで有名なレックマウントも以前まではMetron 5D ACR用のマウントを販売していたのですが、何故か現在は販売停止中で手に入りません・・・
仕方ないので一部レックマウントのパーツも使いつつ、自作でライトとベルを付ける事が出来ました。こちらは長くなるので別記事に
メンテナンス
メンテナンスと言っても、一度取り付けてしまえばオーバーホールする時くらいしか外したりはしないと思うので、各ネジ止め箇所のトルク値をメモがてら書いておきます。
Metron 5D ACRはサイコンマウントとエクスパンダ―を除き、基本的には最大トルク6Nmを越えなければ問題ない様です。
自分の場合はカーボンだし割れるのが怖いので、TONEのお手軽トルクレンチ(TBS20)を使用してネジ止めしています。簡易工具ですが少なくとも6Nmを超えてしまう事はないでしょう。
あとはMucOffのカーボングリスも愛用しています。グリスに粒が入っており、この粒がストッパーの役割を果たして少ないトルクで固定する事が出来ます。
これらの組み合わせで基本5Nmで締めています。
取り付け時に問題があったエクスパンダー。こちらは6~9Nmです。
まとめ
愛車のReacto4000にインストールし1000km走ったVision Metron 5D ACR、重量は軽く、洗練された見た目と空力性能、程よい剛性感と振動吸収性に長けた作りで全体的に満足しています。
ケーブルフル内装やステム一体型という事もあり、良く調べてから購入するのをおススメしますが、ハマれば相応のポテンシャルを発揮してくれるハンドルだと思います。(質問等あればコメント欄かツイッターにリプ下さい)
ライト等の装備品問題がありますが、こちらは近いうちに記事にします。