MeridaのReacto4000(2021年モデル)が納車されてから1000㎞ほど走ったので、乗って感じた事などインプレ記事を書こうかと思います。
感想の前に、、、比較対象が先代のRacto400(2016年モデル・アルミフレーム)なので、総じて良い評価にしかなりません(笑) ただ、リアクト4000の全てが完ぺきという訳ではないので、所々デメリットも織り交ぜつつ「ほーん。(第4世代の)リアクト4000はそういう感じなのかぁ」と思ってもらえれば。ちなみに、貧脚&週末ライダーなのでその辺も( `・∀・´)ノヨロシク
Reacto4000 (2021)
MERIDA REACTO 4000 DISC バーレーン マクラーレン チーム レプリカ
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MERIDA REACTO 4000 チームレプリカ 2023
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まずはリアクト4000の構成をおさらい。詳しい画像レビューは⇩の記事をご覧ください。
1000㎞を走ってみて。
直線番長の名は健在
まずは平坦。巡行速度が平均で8㎞/h速くなりました!!
1番の印象はコレに尽きます。もう本当に巡行が速く・楽になりました。
”カーボンでエアロなんだからそりゃそうだ”というツッコミは置いておいて。今までだと、巡行で25㎞/h以上で長時間走るには見えない壁がある印象でした。
ところがリアクト4000では気が付くとサイコンが33~4㎞/hを示しており、今まで通りのペダリングで何も考えずに走っていても30㎞/hオーバーで長時間走れていた事に感動を覚えました。。
登りもイケるリアクト
皆さんは登りは好きですか?自分は大っ嫌いなのでルートを決める時はとにかく登りを避けます(笑)。
過去のリアクトの登りの印象と言えば、2018年のリアクト5000を借りて奥多摩の山を登った際、”反応は良いけどエアロフレーム特有の重みを感じる””フレームの剛性が高い(硬い)”といった印象で、足を中心にかなりの疲労を感じました。
今回第4世代となりジオメトリが一新されたリアクトシリーズ。同じくメリダのスクルトゥーラの様な快適性が加わり、スイスイと登れる印象。
第4世代リアクトは硬すぎず柔らかすぎず絶妙な仕上がりで、登りに対して何も不安要素が無いフレームに仕上がっていると思います。
今年のツールドフランスの山岳ステージにおいて、バーレーンビクトリアスの選手がスクルトゥーラではなくリアクトをチョイスする姿も見受けられました。
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上の写真は起伏に富んだ丘陵コースとなった第7ステージにて見事優勝したモホリッチ選手。最大勾配18%の登りをリアクトを駆って後続を千切り、逃げ切りの勝利でした。
安心して下れる
下りで感じたのは安定感
リアクト4000のフロントフォークはTeamEモデル同様のCF5フォークを採用する事で剛性・振動吸収性は抜群、高速コーナーでも非常に安定した走りを実現しているそうです。
エアロフレームな事もありスピードが出やすいのですが、突然の横風なんかを受けても車体がフラれることなく非常に安定していると感じました。(ディープリムホイールを履いちゃうとまた感触が変わるかもですが・・・)
更には油圧ディスクブレーキなので、街中のストップアンドゴーでも峠道の長い下り坂でも弱い力でブレーキが効くから手が楽!!
ロングライドはどうか
ロングライド”も”凄く快適!!
カーボンなのである程度の振動吸収を加味しても、自分史上ここまで走りやすく・身体の痛みが少ないのは初めてでした。
納車された週の休日、まだ身体が慣れていないにも関わらずテンションが上がっていたのか130㎞ほど走っていました(笑)。
いつもは100㎞を超えてくる辺りで首の付け根が痛くなり、お尻がかなり痛くなり、ペダリングが荒くなってスピードが落ちるのがお決まりでした。
しかし何ということでしょう。振動を逃がすS-Flexシートポストのお陰か、はたまたスクルトゥーラ化した乗り心地のお陰か、お尻は大して痛くならず首回りも乗っている間は何も感じませんでした。
「フレーム1つでこれだけ違うのか」と不思議な感覚になりつつも、良く考えれば巡行速度が上がった事で、ライドしている時間が若干短くなったのも一因かもしれません。
トレンドを反映した万能型エアロ
リアクト4000はまさに「リアクトゥーラ」です。(造語ですよ
リアクトの速さ + スクルトゥーラの快適さを足してリアクトゥーラ。リアクトがスクルトゥーラ化しているという話からSNSでこの様な造語が流行っていました(笑
最近のハイエンドバイクを見てみて下さい。総じてエアロ形状に寄せています。軽量快適だったあのモデルも、ヒルクライムに最適だったあのバイクも。今日のトレンドは「オールラウンダーなエアロロード」という事です。
元がエアロのリアクトは逆に、快適さがウリのスクルトゥーラの特徴を反映させたと言っても過言ではないと思います。
イマイチな点
- 踏み込んだ時の反応は硬いフレームにやや劣る
- フル内装&油圧ディスクのメンテナンス性の悪さ
- やや重い(パーツの交換で改善は見込める)
やはりカーボン故に多少しなるのか、はたまたCF3カーボンの特性か、踏み込んだ踏み込んだ時の反応は硬いフレームに劣る感じがします。友人のビアンキ Fenice(アルミ)やスペシャライズド ALLEZ(アルミ)、コルナゴ C50(カーボン)と比較しましたが、リアクト4000は何となくですが柔らかく僅かなモッサリ感を感じました。念のため付け加えると微々たる差ですが・・・
続いてメンテナンス性について。エアロフレームですのでケーブルはフル内装です。シフトケーブルの交換であればまだ楽ですが、アウターケーブルの交換はかなり大変です。ショップに頼むか、自分でやるか悩むところ。
それと油圧ディスクブレーキ。この流行りに逆らう事はできませんね、先述の通り手が物凄く楽なのですが、それと引き換えにメンテが面倒。ブレーキパッドのセンター出し・オイルの交換・曲がったディスクの修正。。。
最後は重量について。完成車で8.6Kgとお世辞にも軽くは無いです。ただパーツの交換で十分軽量化は出来るので、ゆっくり時間をかけて軽くしていきたいと思っています。「あ~でもない、こ~でもない」と言いながらネットでパーツを探している時間って結構好きなんですよね。
上の写真を見るともう既に行くつかパーツ買えてます(笑)近いうちに記事にします。将来的には7Kg台前半にはしたいところ。
まとめ
ざっくりとしたインプレになってしまいました。リアクト4000(2021年モデル)を3拍子で表すとするなら 乗りやすく・速く・カッコいい これに尽きます。上を見ればキリがない世界だけど、130万するREACTO TEAM-E と同じジオメトリ・フォーク、プロと同じカラーリング、スクルトゥーラの様な乗り心地、見た目のカッコよさ。それがたったの33万円ですよ、迷わず買いですよね。
今年のジロデイタリアやツールドフランスを観た感じだと、少なくともリアクトは昨年発売の2021年モデルと変化は無いはずなので、今年の夏以降に2022年モデルとして発表・発売されるリアクトもほぼ同じ構成になると予想しています。
多分ですがこのオレンジが特徴のバーレーンヴィクトリアスチームカラーも引き続き出してくれるんじゃないかなぁと。
ちなみに、最近生産された車体を買うと"BAHRAIN McLAREN"のロゴではなく"BAHRAIN VICTORIOUS"のロゴに変更されていると思います。(マクラーレンとのスポンサーシップは1年で終了しちゃったからね…コロナめ……)
MERIDA REACTO 4000 DISC バーレーン マクラーレン チーム レプリカ
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