ユニークで尖ったレンズを展開する中華レンズメーカー”Laowa”から発売されたパンケーキならぬクッキーレンズ「10mm f4 Cookie」を使ってスナップしてみました。
Laowa
ユニークで尖ったコンセプトのレンズを数多く販売している中華レンズメーカー「Laowa」。個性派ラインナップで思わず物欲が刺激される、そんなLaowaのレンズを買ってみたお話。
10mm F4 Cookie
Laowa 10mm f4 Cookieは超広角MFレンズです。お値段約54,000円。
今回は発売前にLaowaの本家サイトで海外通販しました。本家サイトの価格は$299なので約41,000円、最近の円安を考えても海外通販する方が安いです。
スペック
スペックはざっと下記の通り
豊富なマウント展開もLaowaのイイ所のひとつ。カラーはブラックだけでなくシルバーもあります。EDレンズ(特殊低分散ガラス)4枚を採用し、ゴーストやフレア、色収差を抑えているのだとか。
開封
中身はレンズと取説、保証書だけ。シンプル
レンズポーチなどはありません。入れるほどの大きさでもないしね。(国内版を買うと若干違うのかも?)
絞りとフォーカスリングのギザギザ加工が目立つので好みが分かれそう。でも薄いレンズなのでそれ位しないと操作しにくくなるのかな。チープさは感じられません。
ボディ側から絞り、フォーカスリングの順。Laowaのレンズの特徴であるブルーのリングもしっかりと。そんなに気にはなりません。
フォーカスは0.1m~1m∞なので、基本街中スナップでは無限遠にしておけば大丈夫そう。
ほんとにクッキーレンズ
パンケーキレンズならぬ”クッキーレンズ”
製品名のCookieは大げさではなく本当その通りと言った印象。親指と人差し指で輪っかを作ればその大きさです(笑)
Leica CLに着けてみた
このレンズを買った最大の理由はコンセプトでも値段でもなく、APS-CのライカLマウントに対応していたから。どうやらライカがAPS-CのLマウント機の開発を止めてしまった様でこのマウントも下火に・・・そんな中、Laowaが出してくれたからつい嬉しくて買ってしまったというのもあります。
操作感
ミニマルボディのLeica CLとは相性バッチリです。ボディもしくは手が大きい人は若干操作しにくいかも?フォーカスリングは軽めのトルク、絞りリングはネットリとしたクリック感です。
さっそく街中スナップしてきた
10mmだしフォーカスは1m∞なので、特にファインダーを覗かずに感覚でパシャパシャ撮ってみました。ちなみにLeica CLのフィルムモードはナチュラルです。
このレンズ、使ってて思った事。めっちゃ縦構図で撮りたくなる。
逆光での写りはどう?
夜はどう?
ボディの性能にもよりますが、f/4のレンズなので昼間の様なシャッタースピードでは暗くなってしまいます。しっかりと構えてスロー気味に。
ガチ夜景は撮れる?
ダメもとでやってみた。三脚を使っています。
かな~り頑張ってこれが精いっぱい。10mmの超広角だとしっかりと構図を考えて撮らないとですね。万国橋からの定番の構図は18~20mmが良いので、10mmだと引き過ぎかな。
結論、10mm f4 Cookieでは夜景は撮れるけど構図を考えよう。
周辺減光は味として捉えるか
この手のレンズで気になる周辺減光。絞ればマシになりますが、f/4で撮るとこんな感じに。撮って出し命の人はやはり気になるんですかね。自分はレンズの味として捉えています。(編集ソフトでどうにでもなるしね)
まとめ
気に入ったとところ
- とにかく小さくて軽い
- 何も考えず気軽に撮れる
イマイチなところ
- 値段が少し高い
- 逆光耐性と周辺減光が許せるかどうか
こんなところでしょうか。個人的には「何も考えずにシャッターを切れ」と言われている様なレンズでした。小さくて持ち運びも苦にならない、ずっと手にもって日常を切り取る「スナップシューター」レンズと言っても過言ではないでしょう。
クッキーレンズことLaowa 10mm f4 Cookie、おススメです。
同じくスナップに向いた中華レンズのレビューはこちら