映画用フィルムを使用した名フィルムこと「CineStill 800Tungsten」の写りは、文字通り映画の世界に引き込んでくれました。
CineStill 800Tungsten
今回の主役「CineStill 800Tungsten」はアメリカのCineStillが発売している映画用タングステンフィルムを流用したISO800の高感度フィルムになります。
- 価格・・・★★★★★
- 入手性・・・★★★★★
- クセ・・・★★★★☆
CineStill
CineStillは2012年に「スチル写真家のためのよりクリエイティブなツール」を目指し、アメリカのカリフォルニアで生まれたブランドです。カラー、モノクロと複数のフィルムをリリースしており、その中でも言わずと知れた名フィルムが今回レビューする800Tungstenです。
特徴
高級なフィルムである
まずは価格。ISO800であること、映画用のタングステンフィルム(Kodak Vision 3)を流用していることからコストがかかっているのでしょう。約3,500円です。(※2023年1月時点)
前回レビューした「Kodak Portra800」も同じくらいの値段でしたね(笑)
こちらも昔は2,000円くらいでしたが、値上がってしまいました。
入手性は良く、フィルムカメラ屋さん以外にもヨドバシカメラやビックカメラでも手に入るレベルです。
タングステンフィルムならではの独特な写り
結論から言うと、全体的に青っぽく・光源は赤オレンジに写ります。
タングステンとは何ぞやという話ですが、通常のフィルムと比較するとざっくり下記の通りです。
- デイライトフィルム・・・太陽光を基準とした発色で屋外撮影に向いている
- タングステンフィルム・・・街頭や電球を基準とし室内撮影に向いている
映画のワンシーンにおいて、低照度で撮影が困難な室内で撮影する事を目的に作られた訳ですね。
作例
使用したカメラはLeica M4-P、Rollei B35、Leica ICの3種類です。
レンズは違えど画角は全て40mm。現像はポパイカメラさんです。
晴れの日
夕陽・夕暮れ時
曇り・明るめの室内
夜・室内
まとめ
いかがでしょうか。作例がタイトル負けしている感は否めませんが、条件がバッチリハマると、まるで映画のワンシーンの様に写ってくれます。(最後から2枚目の写真とかそれっぽくないですか?)
タングステンフィルムの特徴である”光源が赤オレンジに写る”は光源が強いとよりその傾向にあります。個人的にこのフィルムを使うならガッツリ夜撮影か、良く晴れた日&夕暮で全体的にオレンジがかってきた瞬間が良いなと思いました。
高いけど定期的に使いたくなるフィルム、CineStill 800Tungstenでした。