自作PCで使用しているM.2 SSDをWDのBLACKシリーズに改装してみました。使用感と今まで使っていたSATA接続のBlueシリーズと速度・発熱面で何が違うのかを見ていきます。
自作PCで使用しているCドライブ用のM.2 SSDをWD Blue 3D NAND SATA(通称ブルーシリーズ)からWD_BLACK SN750(ブラックシリーズ)に乗せ換えてみました。OSの移動(クローン作製)の方法がまた別の記事にするとして、今回は読み込み・書き込み速度、またヒートシンク付きモデルなので発熱具合などを見ていきます。
WD_BLACK SN750
開封
ディテール
ヒートシンク
ヒートシンクの高さは約5mm程。高すぎて他のパーツと干渉することはなさそう。
NVMe接続とSATA接続の差
今までは、写真右側のWD Blueシリーズを使っていました。WD(ウェスタンデジタル)のストレージは、シリーズで色分けされていることで有名ですね。
気軽に試せる割安な「Green」、NAS用の「Red」、性能と価格のバランスに優れた「Blue」、高速でM.2 NVMe対応の「Black」の4種類。
「Blue」と「Black」はそれぞれSATA接続とNVMe接続の2種類が展開されています。
今回は、SATA接続の「Blue」からNVMe接続の「BLACK」に換えたお話です。
発熱
NVMe接続のSSDの欠点として、発熱が挙げられます。NVMeは気になってはいましたが、WDがヒートシンク付きのカッコいいのを発売してくれたので買いました。
CrystalDiskMarkを使用し、「16GBの書き込み・読み込みを5回行う」条件でSSDの温度を比較してみました。
ちなみに、Blueの方には以前レビューしたヒートシンクを装着しています。
SATA接続の「Blue」
結果は、34℃から41℃で7℃の上昇でした。
NVMe接続の「BLACK」
結果は、45℃から51℃で6℃の上昇でした。
どちらも発熱の上り幅は同じくらいですが、NVMe接続のBLACKはSATA接続のBlueよりデフォルトの温度が11℃高いですね。
正直、NVMeはもう少し上がるかなと思っていましたが50℃台には留まっていますね。付属のヒートシンクの力でしょうか。酷いモノは70~80℃なんてザラだとか。。。
速度
今度は速度です。勿論、NVMeとSATAなので速度差が出るのは当たり前ですが一応。カタログスペック通り出ているかの確認も兼ねて。
先ほどと同様、「16GBの書き込み・読み込みを5回行う」条件です。
いやぁ、速い(当たり前)。読み込みは約6倍、書き込みは約4倍速くなっています。
カタログスペックとの比較
WD_BLACK
スペックはRead:3,430MB/s・Write:2,600MB/s
実際はRead:3,404MB/s・Write:1,809MB/s
WD_Blue
スペックはRead:550MB/s・Write:525MB/s
実際はRead:546MB/s・Write:445MB/s
どちらとも読み込み(Read)はほぼカタログ通りですが、書き込み(Write)がもう一歩欲しい感じですね。特にNVMeのBLACKに関しては。ただ、Amazonのレビューなんかを見ると大抵の人がカタログ通り出ているのでちょっと原因を調べてみます。
WD SSD Dashboard(管理ソフト)
WDには、WD SSD Dashboardという管理ツールがあります。今まで使用していたBlueシリーズの画面はホワイト基調の画面でしたが、
BLACKシリーズはブラック基調でした。”できる事”はほぼ同じようですが、「ゲームモード」なる機能が備わっていて、有効化することで、SSDの低電力モード機能を無効化し、高負荷のゲームでドライブのピークパフォーマンスを維持することができるみたいです。
大してためにならない?レビューでしたが、今の所順調に使えていてPCの起動も数秒早くなりました。動画や画像編集時の発熱、ゲームモードなんかも気づいた点があれば記事にしたいと思います。